SEA WALKER

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Ship

2022.6.24

春の大冒険(復路)

月をまたぎ6月初旬、春の大冒険(復路)が始まった。復路は熊本の従兄弟と一緒だ。前夜、ホテル近くの洒落た焼肉レストランでたらふく食ってビールを流し込む。ヨタヨタしながらホテルに帰るも、今夜もまた不安と興奮で眠れない。29階の窓からは眼下の夜景がとても綺麗だ。明日はこの海を南に下る。海象はというと、往路に比べるとあまりよろしくない。田辺までは波高1m未満。田辺から潮岬まではうねりが少々。岬前で1.5〜2m。西行きの串本大島から志摩までは1〜2m。このため道中ほとんど写真が撮れる状況ではなかった。(写真無しですんません・・・)

早朝4時、関空マリーナを出発。加太瀬戸までは底引き漁船の軍団が右往左往しながら漁をしている。加太瀬戸を抜けても友が島の南では釣り船等がたくさん出ていて、これを縫うようにかわして南下する。日ノ岬を過ぎるとうねりを伴う波が高くなってきた。速度も3600rpmで13~16ノットまでしか上がらない。潮が押しているので急坂を登るようなイメージだ。白浜あたりまで来ると風もおさまり走りやすくなった。遅れを取り戻すべくスロットルを開ける。

調子良く25~6ノットで走っていると、潮の岬まで30分くらいのところで突然エンジンの警報が鳴り響いた。急いでエンジン停止、オイル系の警報だ。ヤマハのK氏に電話連絡。その間従兄弟がカウルを開けてオイル量を点検。一ヶ月前にエンジンオイルを交換したばかりなのに・・・どういうこと? 結局オイルは満タン近く入っていた。エンジン再始動。警報は鳴らない。凪の海上でのことが不幸中の幸い。だがしばらくは用心して回転数を落として走る。岬前到着。波は結構高い。灯台前でiPilotを下ろし釣り開始。エソしか釣れない・・・益々波が高くなってきたのでここでの釣りは終了。波に翻弄されながら大島の裏へ飛び込んだ。遅過ぎる朝食と燃料補給。荒れた海では燃料補給もままならないので、持てる120L全てをメインタンクに移す。風は・・・収まらない。これでは今日中に志摩に帰ることができなくなる。意を決して荒れた海に出る。漁船など1隻も見えない。三角波が暴れる中を宇久井まで10ノット程度で慎重に走る。新宮沖まで来ると風が追ってくるようになった。いくぶん走りやすくなり、20ノットまで速度を上げる。三木崎手前で海面に大きな藻の塊のようなものを発見。よく見るとでかいアカウミガメだ!急旋回でかわす!こんなのにぶつかったら無傷では済まないね。後ろを振り返ると亀は一生懸命潜ろうとしていたが、やはりノロイね〜 お互い無事でよかったぁ!

二木島沖で30分だけジギング。黒ムツ1尾。時刻はもう16時。さあ急いで帰ろう! 波は1〜1.5m程度。速力20~23ノットでオーパイ運転。2、3度船底を叩くも割と平気で直進してくれる。17時半、英虞湾口。17時50分、無事に母港へ到着した。 楽しかったア! でも疲れたア!

春の大冒険は終わった・・・次は九州遠征があるや否や。福岡往復、おおよそ100万円の費用がかかる。近所で釣りしていた方がいいとも思うし、大遠征もしてみたいとも思う。